コーヒー専門店の豆売り場に行くとよく見る文章。
グアテマラ サン・ファン農園 ブルボン ウォッシュド(例)
…えっと、つまりなんですか?
と、初見の人は必ず思う言葉でしょう。
豆売り場に並ぶ数々の国名。
「エチオピア・ウォッシュド」と「エチオピア・ナチュラル」?
「浅煎り」と「深煎り」?
「一体自分は何を飲めばいいというの! 何でもいいから美味しいコーヒーをちょうだい!」と混乱する気持ち、よく分かります。
「とりあえず、ブレンドコーヒー選んでおこう。」…という気持ちもよく分かります。
しかし、妥協して選んで欲しくない!
せっかくコーヒーをもっと知ろう!と思ってくださったあなたには、あなたの味覚に合った国のコーヒーをしっかりと選んで、充実したコーヒーライフを楽しんで欲しいのです。
ここでは、「あなたに合うコーヒーの選び方」について、初心者・中級者・上級者に分けて説明していきます。
そのコーヒー豆に合ったオススメの飲み方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
オススメのコーヒー:初心者編
さて、あなたはコーヒー専門店のカフェにいます。
そこのメニュー表には、ブラジル、グアテマラ、エチオピア、マンデリン…など、たくさんの国名が並んでいます。

「まずは、ブラジルかグアテマラを飲んでみましょう!」
と言いたいところですが、様々なところで【初心者にオススメのコーヒー】として、この2つの産地はよく挙げられているので、ここでは触れません。
私が初心者向けにオススメするのは、同じ中南米にあるコスタリカという国のコーヒーです。
焙煎度は、中煎り~中深煎り(シティ~フルシティロースト)の豆を選びましょう。
焙煎度というのは豆の焼き具合のことで、ローストともいいます。
この焙煎度が浅煎りや深煎りの場合、酸っぱい or 苦いが極端に出てくるので、コーヒーの味に慣れていない初心者の方にはオススメできません。

初級者にオススメ
コスタリカ
苦味:
酸味:
甘味:
コク:
筆者が大好きな国で、マイルドな味わいが癖になります。
お店で頼むときは「ハニープロセス(またはパルプドナチュラル)で作られたコスタリカをください。」と言えば、とろっとした蜂蜜のような甘さを感じ取れるコーヒーが出てきます。
ハニープロセスは中米産の豆に、パルプドナチュラルはブラジル産のものに使われる表現だそうなので、コスタリカの製法ではハニープロセスですね。
ハニープロセスで作られたものが甘さが際立ちます。ハニープロセス以外の精製法で作られた中深煎りの豆はほろ苦さが主となり、あまり甘味は主張してきません。

中深煎りでは、ミルクチョコレートとか黒糖のような、と甘味の表現されることが多くとにかく甘いコーヒー。
酸味はやわらかな柑橘系のフレーバーを感じ取ることができ、心地よい風味が口の中に数秒滞在します。
コスタリカのオススメの飲み方
カフェで味わうのであればハンドドリップ。
カフェでよく見る光景、それはハンドドリップをしているバリスタさんの姿でしょう。
ハンドドリップではペーパードリッパーを通してコーヒーを抽出するため、スッキリとした味わいになり飲みやすいです。
ただ、有名店やコーヒーに力を入れていないところのハンドドリップだと薄すぎる味、極端に渋すぎる味のコーヒーが出てくるので注意。
家で飲むのであれば、フレンチプレスがおすすめです。

ハンドドリップのように抽出の際に味に影響を及ぼす因子が少ないため、初心者でも美味しいコーヒーが毎回入れることができます。
中級者にオススメのコーヒー
さて、先ほどのコスタリカを飲んだあなたはレモンとかグレープフルーツとかパインとか明るい酸味を感じたのではないでしょうか。
もしくはそれに近い柑橘系の酸味をほのかに感じたと思います。

コスタリカ の酸味を「あ、いやな酸っぱさではない!」と思ったのであれば、それはあなたがコーヒーの素晴らしい側面に気づけた証拠です。
その酸味は柑橘系?それともベリー系?
酸味が嫌じゃないなと思えたら、もう少し浅めのコーヒー(中級者向け)にチャレンジしてみましょう。
中級者向けのコーヒーは・・・