浅煎りを上手に淹れることができない。
それは、コーヒーを追求していくと誰もがぶつかる壁です。
豆の焙煎度によって抽出理論が異なるので、深煎り豆と浅煎り豆で同じ淹れ方をしても、美味しく淹れられないんですよね…。
(筆者が常連のカフェでは、自宅では上手に淹れられないからと浅煎りの豆を持ってくる人が多数いて、筆者もついこの前”コスタリカCOE6位”の超浅煎り豆を持っていき、淹れてもらいました♪)
コーヒー上級者こそ浅煎り
実は、浅煎りの豆を上手に淹れる方法って、決して難しくないんです!
「フレンチプレスで淹れたら良いよ!」と言いたいところですが、浅煎り豆ならすっきりした味わいにしたいので、ハンドドリップがオススメです。

コーヒーの味を分かっている上級者こそ、すっきりした味わいを楽しめる「浅煎り」を飲みましょう!
この記事では、すっきりした味わいの浅煎りコーヒーを美味しく淹れられる方法と、浅煎りがどうして流行り始めたか、について紹介します。
浅煎り豆ならどの浅煎りも美味しいの?
全てのカフェで、美味しい浅煎りを扱っているわけではありません。
浅さを追求しすぎてコーヒー豆の中まで火が通っておらず、草のような味がするコーヒーを出すカフェに何度も出会いました。
その度、筆者は悲しくなるのです。

(ずっと前に飲んだ浅煎りは、冬の訪れを待つ落葉をイメージさせるようなコーヒー。スペシャルティコーヒーのはずなのに、フレーバーが全然出ていなくて悲しかった…。)
とんでもない浅煎りを出しているカフェも多いので、浅煎りが美味しいと有名なお店で、コーヒー豆を購入してください。
コーヒーの各大会で名を残しているカフェの浅煎りは、とても美味しかったですよ。
フレッシュなフルーツを思わせる明るい酸味が、口の中で気持ち良く消えていってくれる素晴らしい浅煎りのコーヒー。
それを家で淹れられたら、きっとコーヒーライフがさらに華やかになりますよ♪
なぜ浅煎りが流行り始めたの?
浅煎りを抽出する前に「浅煎りについての豆知識」を一つ、語らせてください。
コーヒーには今まで3つのブームがありました。
3つのブーム
◆ファーストウェーブ
◆セカンドウェーブ
◆サードウェーブ

◆ファーストウェーブ
1970年ごろまで。
大量生産、大量消費するコーヒー文化。
◆セカンドウェーブ
1980~90年ごろ。
高品質コーヒーやエスプレッソドリンクを主力とするシアトル系コーヒーが流行った文化。
◆サードウェーブ
1990年代後半~現在。
「シングルオリジン」「ハンドドリップ」「浅煎り」「スペシャルティコーヒー」「高品質」などをキーワードとした豆の産地を重視し、その個性を出せるような淹れ方を追求していく文化。
浅煎りは、世界的な流行りというわけです。
深煎りを否定しているわけではないですが、深煎りだとどうしても「苦み」が先行してしまい、コーヒー豆そのものの風味を感じにくくなってしまいます。
最近、コーヒー農家もものすごく力を入れていて、素晴らしいフレーバーを味わうことができるコーヒーをたくさん作っています。
その素晴らしいフレーバーは、浅煎りだからこそ味わえるものがたくさんあるので、そのフレーバーを過不足なく上手に抽出していきましょう!
浅煎りの美味しい淹れ方は、後半で紹介していきます。